二瀬颯軌、二瀬茉莉の雑記ブログです。
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Posted by 二瀬・颯軌
 
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夏の終わりに。
 いつもの階段を上って、いつもの扉を開ける。

 どこまでも抜ける青空と、白い入道雲…ってことは、雨が降るかも。なんて思いながらいつもの場所に目をやれば、いつもの先客。彼が寝転んでいるそこだけ既にどんよりとした雲がかかっているように見える。

 いつの間にか隣にいて一緒に過ごす事の多くなったこの男は、いつも飄々としていて女の子好きだけど特定の誰かを作ることには興味なくて、可愛いと思った女の子が特定の誰かを作っても…その子が幸せならそれでいいなんて思ってるような奴で。
 …そんな考え方が悪いとは思わないしむしろ自分も同じような考え方をするから、もしかしたらこれは近い未来の自分の姿かも知れなかった。

 幸せであって欲しいと思ってた女の子が…いつのまにか居なくなって、笑ってくれなくなるなんて。

「バカだよねぇ…」
 近くに座り込んで空を見上げて呟く。持ってたコンビニの袋からいちご牛乳を二つ取り出して、寝転がっている男の頭の近くにひとつを置いた。
「…さんきゅ」
 甘いものはほどほどしか摂らないのは知っている。だからこれは半分はいやがらせだ。相手もそれを分かっているだろうが…それでも礼を言って受け取った。

(どーしよーもない…)
 ここに来るまでに少し温くなってしまったいちご牛乳を啜りながら、同情半分呆れ半分。
 かける言葉が見つからない自分に、やっぱりもうちょっとちゃんと勉強しておけばよかったかもなんて割と真剣に思ったりもする。

「…さっちゃん俺の恋人にならない?」
「気色悪い冗談言わないでよ死んでもお断り」
 即答すればハハ…と力ない笑いが聞こえて、やっぱりキミバカだろって心の中でもう一度言った。
「うん、自分で言って鳥肌たった…」
 寒いのか両腕を擦っている。今日も暑いし、丁度よかったんじゃない?



「カナって結構マゾだよね」
「可愛い顔してマゾとか言うな」
「可愛いって言うな」

 夏の終わりの屋上の出来事。


◆◆◆◆◆

とりあえずカナ(の背後さん)の許可とった上で。
Posted by 二瀬・颯軌
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